2021/08/25 21:30
精密に計算された7秒間のApple製品の化粧箱・・・。
その美しさゆえにオークションやメルカリにまで出品される化粧箱・・・。
ロゴ入り高級ブランドの紙袋の出品とは訳が違う、化粧箱そのものの価値の高さ。
Appleの化粧箱レベルとまではいかなくとも、化粧箱も商品の一部であるという
価値観を共有してくれそうな工場はないかと日本全国の工場を探しまわったところ・・・・
灯台下暗し!なんとご近所にありました!
Emita Luzでは、商品に合わせて化粧箱の製作をいくつかの工場に分けて依頼しています。
その中で、最もクラフトマンシップを感じさせる「貼り箱士←社長」が製作している化粧箱についてお話しします。
“モノを包むのではなく価値を包む”
“パッケージは単なる外装ではく、一番外側にある中身を表すもの”
こんな魂のこもったモノづくりをしている工場にWallet用の化粧箱を依頼しました。
まずは、紙選び。何千・何万とある紙の中から選んだのは「五感紙」。
紙表面には凸凹のエンボス加工が施され、その心地良い感触が指先を通して五感に
響きわたるような感覚の紙です。
貼り箱(化粧箱)への熱い想いをお伺いし、パッケージは、商品や企業のブランドイメージを
伝えるための一つの表現方法だとお話ししてくださいました。
化粧箱は、単なる“外装“ではなく、大切な商品です。
そして、その化粧箱は、サステナブル(持続可能:Sustainable)パッケージ。
紙器に使われる板紙・チップボールは古紙配合率100%で、貼り箱の中芯となる片白(もしくは両白)
チップボールは表層のみ白色(パルプ)でつくられています。
その上に接着剤を使ってファンシーペーパー(装飾性の高い特殊紙)を貼っていきます。
白い印刷用紙は一般的にバージンパルプですが、ファンシーペーパーの古紙配合率は30%~80%くらいのものまであります。
そして貼り箱に使う接着剤は、ニカワ(膠)を使用。ニカワとは工業用のゼラチンです。
ニカワは、動物(主に牛や豚)の皮膚や骨などに含まれるコラーゲン(ゼラチン)を主成分とした100 % 自然素材の接着剤です。
貼り箱に使うボール紙、ファンシーペーパーの材料から接着剤に至るまで、サスティナブルなパッケージ(化粧箱)なのです。
そして何より、商品を取り出した後も使用したくなるようなパッケージであること。
現代では効率化やコストダウンにより、様々な製品が自動化されたラインで大量生産されていますが、
今回、製作を依頼した化粧箱は、決して大量生産ではなく、それぞれの工程が一つひとつ丁寧に
職人達の手仕事によって作られています。
まさに「手の痕跡」がある洗練された貼り箱であり、二次利用して頂けることと思います。
これからの企業の社会的な責任として、サステナブルなパッケージや梱包は、まさに必要不可欠と言えるでしょう。
※Men's長財布をご購入頂いたお客様は、匠の手仕事によって作られた化粧箱にお入れしてお届けいたします。
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